直交性入門 — 関数どうしの内積が 0、それは直角ですの?
前回、桃華はベクトルの物差しを波に持ち帰って、関数どうしの「重なり」を積分で測る式を手に入れた。
今回はその式で、速さの違う波どうしを測ってみる。答えは先に言っちゃうと 0。しかも、どの組で測っても 0 ばかり。
なんでそうなるのか、放課後の教室でありすと桃華が追いかける。アタシは廊下でだべってたけど、最後だけ顔を出すよ。
前回、桃華は「波の正体は、回る点の影」ってところまで辿りついた。
その時に机の上に置いた道具は sin、たったひとつ。
今日は、波の式につまみを3個追加して色々な種類の波を書き分けられるようにするつもり。
ちなみにアタシもお茶会に呼ばれたんだよね、久々で楽しみ。
前回、桃華は「四角い波が、まるい波の足し算で作れる」って魔法を目撃して、『なぜ』を4つ持ち帰った。
今回はその『なぜ』に挑む前の道具集めをするよ。
学校で呪文あつかいされがちな三角関数——あの sin が「波の道具」になるまでを、桃華が自分の手で確かめていく。